新年度の挑戦|「要約筆記者」として一歩ずつ

新年度の挑戦「要約筆記者」として一歩ずつの文字の背景がグリーン色で、女性がパソコンを打つイラストとノートとペンのイラストがある画像 学び直しと社会のルール

今日から4月、新しい年度がスタートしましたね。

こんにちは。Anne(あん)です。

この数日は、同期会で現役の友人たちから刺激をもらったり、急な家族の仕事を手伝って「残業」の感覚を思い出したりと、まさに年度末らしい慌ただしさの中にいました。

そんな中、私も「新しい一歩」を踏み出すことが決まりました。

同期会での刺激と、想定外の残業に似た感覚

先日、前職の同期会がありました。

年度末ということで、昇進の話や、子どもの進学や結婚、孫の誕生など家族のおめでたい話が盛りだくさん。

プライベートの悩みは、もっぱら親の健康や介護の話。そんな中、「80代でも現役で働いてるよ」という親御さんの話を聞き、背筋が伸びる思いでした。

楽しい気分で帰宅するなり、家族の仕事のヘルプで、急遽2日間のPC作業を頼まれることに。

めったにないことなので、よほどのことだろうと覚悟を決めたものの、膨大な量に「終わらない絶望感」が。

「残業をやってもやっても仕事が終わらない」という現役時代のあの感覚が蘇りましたが、なんとか完遂。

睡眠はとりましたが、体力的な限界を実感しました。

もう、目がショボショボです。

新たな肩書き「要約筆記者」としてのスタート

そしてこの春、私に新しい肩書きができました。「要約筆記者」です。

昨春から半年以上の講習を経て、今年2月の試験に合格。

(一社)要約筆記者認定協会とパソコン合格の文字の通知書の一部と多肉植物が添えられた画像

ようやく「合格したてのホヤホヤ」として活動を始める準備が整いました。

これから研修を経て、実践の場での経験を積んでいくことになります。

コミュニケーション支援への想い

要約筆記とは、聞こえない、聞こえにくい人に話の内容をその場で要約し、文字にして伝えるコミュニケーション支援(通訳)です。

ニュースや講演会で、手話通訳をされているのは、よく目にしますね。

もしかしたら、その通訳者の方とは別に、スクリーンに文字で講演会の内容を要約して文字で映し出されているのを見たことがあるかもしれません。

それが要約筆記です。

聞こえに不自由を感じている人は、人口の約1割にも及ぶと言われています。

リアルタイムで情報を得られることは、今の私にとっては当たり前のこと。でも、それがある日突然難しくなったとしたら……。

講習で初めて知り、読んだのが、「音から隔てられて」(入谷仙介・林 瓢介編 岩波新書)という本です。

中途失聴・難聴者の方々の手記に、大変心を動かされました。

微力ながら、私の要約筆記者としての歩みが、誰かのコミュニケーションの一助になれば。

そんな想いを持って、一歩踏み出そうと思います。

(参考)要約筆記者になるためのステップ

  • 養成講座の受講: 自治体が開催する講座(パソコンコースまたは手書きコース)を受講。
  • 厚生労働省のカリキュラムに基づいた講座(講義・実技あわせて84時間以上)を修了
  • 全国統一試験に合格

【試験の配点と認定基準】

  • 筆記(200点満点): 聴覚障害の基礎知識 50点 社会福祉の基礎知識 50点 要約筆記の基礎知識(対応力20点を含む)70点  日本語の基礎知識 30点
  • 実技(200点満点): 手書き(ロール100点・ノートテイク100点)、パソコン2問各100点
  • 認定基準: 筆記120点以上で、出題分野の得点が各分野の配点の 25%以上かつ実技試験各 70 点以上

合格率】 20〜30%台

養成講座では、要約筆記の技術はもちろん、聴覚障害、社会福祉、 日本語の基礎知識なども学びます。

パソコンコースの実技では、基本的なタッチタイピングの練習も欠かせません。

筆記試験、実技試験ともに合格するためには、各分野の最低点をクリアする必要があるので、偏りなく力をつける必要があります。

しかし、要約筆記に必要なスキルは、理解力や国語力、タイピング力だけではありません。

様々な場面に対応するためには、幅広い分野に関心を持ち知識を深める必要があり、本当に奥深いです。

(参考)要約筆記者の派遣を依頼するには

  • 相談窓口: お住まいの市区町村の「障害者福祉担当」へ。
  • 利用シーン: 官公庁の手続き、医療機関の受診、地域活動、冠婚葬祭など。
  • まずは窓口で「どんな場面で利用したいか」を相談してみてください。

要約筆記者には守秘義務があるので、活動の内容などはお伝えできませんが、一般的な情報については、これからも発信できればと思っています。

おわりに:「何もしなくていいの?」という問いと、私なりの答え

同期会で「もう仕事はしないの?」と聞かれ、実は合格がわかるまで焦りを感じていました。

「まだ働けるのに、家でじっとしてていいのか?」と自問自答しながら。

自分のできる範囲で、事務の経験を生かして・・と思い、いくつか面接も受けましたが、不採用でした。フルタイムが優先されるのと、年齢的にもやはり難しいのが現状。

先日の応援作業でも、フルタイムは体力的にかなり厳しいと実感しました。

仕事には、ご縁もあります。働き方も、今はいろいろあります。

他にも退職後に資格を取得しました。

50代からの学び直し|独学で簿記3級に合格するまで
50代で簿記3級に独学合格!長年事務職をしながら資格なしだったコンプレックスを、退職後の学び直しで克服。アラ還の私が遠回りしながら試験の緊張感と達成感を味わった道のりを綴ります。

まずこの1年は、昨年のがんばった経験を糧に、要約筆記の学びと活動を軸に、ベースを固める時期。

自分のペースで、でも求められる役割を早く担えるように。

そして、要約筆記に関心を持ってくれる人が増えることを願って。

さあ、決意を新たにがんばります!


今日もお読みいただきありがとうございました。

また気軽に遊びに来てくださいね。

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